フェリチン基準値と理想値とは?
基準値は統計値、日本人女性は低い傾向


フェリチンの基準値vs.理想値

『自宅でフェリチン検査!』血液栄養検査キットは、体内の予備である貯蔵鉄フェリチンと、タンパク質代謝を測ります。


何となく体調が悪い、朝起きられない、動悸、めまい、息切れや頭痛、でも病院へ行くまでもない、または病院で検査をしても分からない。
これらはフェリチン不足の可能性が大です。
さらにイライラしがち、プチうつなどは、加えてタンパク質代謝や他の栄養素不足が同時に起きている可能性大です。

隠れ貧血 フェリチン不足 フェリチン検査 フェリチン理想値

 
日本の有経女性の半数は鉄欠乏状態ですが、多くの方は何らかの不調の自覚症状はあっても、鉄欠乏の認識は薄く、鉄欠乏の悪影響は何となくは理解しているものの、実は貧血以外の鉄欠乏は潜在的に深刻な問題を抱えていることは知らていません。
(また弊社の検査キットを使って頂いた結果の統計から、女性の99%はタンパク質代謝不足です。)

ここでは、それら症状の栄養素不足がわかり、回復と予防につながるフェリチン検査と、フェリチン検査で課題となる基準値と理想値について説明します。
 
フェリチンとは?知られていない重要な働きとは?

見逃される鉄欠乏フェリチンの基準値・理想値とは?

基準値 フェリチン検査

 
病院では問診から貧血疑いがある場合は血液検査を行います。
結果は検査値と基準値という数値が記載されています。
貧血の診断は、血中のヘモグロビン濃度や赤血球の大きさの検査値を見ます。

その数値の診断指標は、血液検査の検査所が出した基準値と比較します。基準値判断と言います。

ヘモグロビン値などが基準値を下回ると貧血診断となり、治療に進みます。
基準値を下回っていない場合、貧血診断はされず、鉄欠乏状態(潜在性鉄欠乏症、隠れ貧血)の診断もされません。
この場合、他の検査も行いますが明確な診断はつきません。

それを診断するに最も有効なのは血液検査のフェリチン検査です。

但し一般病院の血液検査項目にはフェリチン検査は入っておらず、検査は行われていません。
たとえフェリチン検査を行なっても、ここにも基準値という落とし穴があります。

検査所の統計で作られ、臨床医療で診断の基準となる基準値とは何かと、それに対し栄養療法でのあるべき理想値との違いを理解し、貧血や潜在性鉄欠乏症はどのように診断されるのか、なぜ原因不明の体調不良と診断されるのかを理解することです。

 

基準値とは?

鉄欠乏が見逃される理由


 
基準値とは、ある検査所で健康と判断された検査結果群の下限値分布2.5%と上限値分布2.5%を除いた95%が収まる統計上の分布を基準値と言います。
あくまでも統計値であり、正常値やあるべき値ではないことです。

ただし基準値を臨床判断値(正常値)とする臨床医療が多い事実があります。
血液検査の
検査所ごとの統計値のため、基準値の下限値や上限値は異なります。

貧血判断基準はヘモグロビンや赤血球の基準値であり、基準値範囲であっても、数値により臨床診断という判断を行う場合もありますが、多くの場合は基準値を下回らない限り貧血診断とはなりません。
基準値内であれば鉄欠乏は異常無しの判断となります。

みなさんに認識してもらいたい事実は、統計値である基準値は、基準値≠正常値 です。
不調を訴えても、基準値診断をされてしまう「基準値の落とし穴」であり、鉄欠乏が見逃される理由です。

 

フェリチンの理想値

鉄欠乏が多い日本女性の血清フェリチン値の統計は正規分布にはならず、統計値は低い方集中する分布になります。
母数の半数が鉄不足の統計値を基準値として、診断するのは適切ではなりません。

 
統計値である基準値に対し、代謝が滞りなく行われるあるべき値を理想値と呼びます。
基準値
男性:20~250ng/ml  
女性:10~80ng/ml
なお基準値は検査を行う検査所で異なります。

理想値
基準値に対しさまざまな代謝を正常に起こす量を理想値と言います。
理想値は性別、成長時期、妊娠などの生理条件で異なります。

フェリチンが低値を示す病態は鉄欠乏しかなく、基準値内であっても鉄欠乏は確定します。
栄養療法では、理想値以下はすべての鉄代謝に必要な数値に届いていないため鉄欠乏と見なします。
この差が基準値判断で隠れ貧血など、不調の原因である鉄欠乏が見逃される要因です。

 

フェリチン検査値の注意

フェリチン値の見方での注意事項があります。

それは体内炎症や悪性腫瘍があると、フェリチン値は貯蔵鉄量に無関係に上昇するからです。
そのためフェリチン値のみで判断するのは危険性があります※


 
上記画像は臨床検証での炎症や悪性腫瘍がある時のフェリチン値の分布です。
そのため、たとえ理想値であってもフェリチン値は確定とはなりません。
なぜなら炎症等で見かけのフェリチン値が上がっている可能性があり、実のフェリチン値は低い可能性があるからです。

そのため、体内炎症反応CRP検査は必須で、CRP検査結果がない場合は、フェリチン値は確定できません。
フェリチン検査キットは体内炎症反応CRP検査があるものを選びましょう。

※「フェリチンの数値だけを見ることの危険性」
...つまり炎症やがん存在すると、フェリチンは貯蔵鉄を反映しない検査結果を示すことになります。
...フェリチンが300ng/dl以下であっても、炎症などが存在していることを疑う必要があるのです。(引用:最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 溝口徹医師薯


 

鉄サプリはいつまで続けるか?


フェリチン不足となった場合、鉄剤もしくは市販の鉄サプリを飲むのが効果が高い対処法となります。

 
鉄剤等を服用してたとえ貧血診断のヘモグロビン値が基準値の範囲内を超えても、フェリチンさらに数ヶ月以上もの時間を要して、理想値を示すようになります。(鉄サプリの場合は種類によります)

鉄欠乏の対処は、フェリチン値が理想値に正常化し、自覚症状がなくなったかどうかで終了とみなします。
ただし有経女性、妊婦、成長が著しい第二次性徴期(児童〜青春期)はその後も鉄欠乏になりやすく、2〜4ヶ月ごとの定期的なフェリチン検査が望ましいと考えます。

なお、鉄サプの中には、キレート手法で製造された鉄サプリは、非常にはやくフェリチン値が上がり即効性はありますので、1〜2ヶ月の短周期での検査をお勧めします。
 

もし理想値まで上がらない場合は?

いくら鉄を飲んでも上がりにくい方がいます。
その理由と対処は?

 
全ての代謝の基本となるタンパク質が十分にない場合、鉄代謝がうまくいかない原因となります。タンパク質代謝が低い場合はまずプロティン補給です。

また、可能性が高いのは、鉄が利用できない環境にある場合です。
これは鉄の消化吸収ができていないことで、胃液の分泌、腸内環境が悪い場合です。
この時は、胃と腸内環境を整えるのが鉄服用より先決です。

その他に鉄剤や鉄サプリにより吸収効率は異なりますので、鉄の原材料や製法などで差は出ます。この辺りの知識も必要です。
 

鉄剤や鉄サプリの種類と効果が知りたい方、鉄過剰が気になる方

フェリチン検査で効果や過剰鉄かは分かります

 
有経女性の場合は油断するとすぐにフェリチンは減ります。
また妊娠前後、産後は特にチェックしましょう!
 
鉄剤・鉄サプリの種類と鉄過剰について

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※ CRP検査が無いと、フェリチン検査値は確定できません。(臨床検証 炎症・腫瘍がある時のフェリチン値分布)
※※ ALPによる亜鉛欠乏推定は成人でかつ肝臓系の疾患がない方となります
※※※ 予備品利用検査とは、初回に利用した検査キットに添付する予備品を使わなかった場合、次回の検査をその予備品を利用する検査のことです

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※ リ・スタート調べ、亜鉛欠乏推定はALP値から、成人でかつ肝臓系の疾患がない方となります
※※   FAQは必ずお読みください
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貧血の種類について

血液検査(フェリチン検査)キットでは、鉄欠乏の状態を推定し貧血のスクリーニングすることができます。 明らかに貧血状態と疑われる場合は医療機関で詳細な診察が必要となります。 貧血の種類によって原因や治療法は異なります。   鉄欠乏性貧血 原因:鉄分不足によって引き起こされる貧血です。鉄分不足により赤血球が小さくなりヘモグロビン含有量が低下すると、酸素の運搬能力が低下します。 主な治療法:鉄分を含む食材を積極的に摂取、もしくは経口鉄剤などで鉄分を補給する。   巨(大)赤芽球性貧血 原因:赤血球の合成に必要なビタミンB12や葉酸が不足して引き起こされる貧血です。 赤血球の形が大きくなるため、巨(大)赤芽球性貧血と呼ばれています。 主な治療法:鉄分・ビタミンB12・葉酸を積極的に摂取する。   再生不良性貧血 原因:骨髄の機能が低下し、赤血球や白血球、血小板が減少することで引き起こされる難治性の造血障害です。 主な治療法:造血機能亢進を目的に、タンパク同化ステロイドや糖質コルチコイドを使用する。もしくは輸血などもある。   腎性貧血 原因:腎臓で合成されるエリスロポエチンが低減することが原因で引き起こされる貧血です。 主な治療法:エリスロポエチンの服用などがある。   溶血性貧血 原因:赤血球の破壊が進むのに対して、造血が追いつかないことが原因で引き起こされる貧血です。 主な治療法:糖質コルチコイドや免疫抑制薬の服用がある。
 
 

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