鉄欠乏の検査で耳にする「フェリチン」と不調の関係
なぜ血清フェリチン測定が必要?
本来あるべき体中の鉄量が不足することによって起こりえる身体的な不調には、疲れやすい・動悸・息切れ・頭痛・肩こり・朝起きられないなどの症状があります。 また、イライラしやすい・注意力低下・うつ・不安症などのメンタルに関係していることも判明されています。 そこで今回は、そもそもフェリチンとは何か、何故フェリチン検査が必要を説明します。
また、リ・スタート貧血・鉄欠乏ナビの血液検査キットを取り寄せるにあたってのよくあるご質問をQ&A形式でお答えいたします。
貯蔵鉄 - フェリチンとは?
鉄の働きとは?
鉄が足らなくなると貧血になるのはよく知られています。
知られていないのは、貧血以外の鉄の働きと、鉄を貯蔵する『フェリチン』と呼ばれる予備鉄の存在とです。
鉄の働きとフェリチンとは何かを理解すると、不調の原因や回復の道筋が見えてきます。
知られていない鉄の働きとは?

代謝とは、生命を維持するために、細胞の再生や様々な物質の生成を、生化学の分子レベルで起こす生体の化学反応のことです。
化学反応に鉄を必要とするのが鉄代謝で、鉄代謝の例です。
⚫︎ 胎児や乳幼児時期の脳神経細胞生成 - 発達障害に関係すると言われています
⚫︎ DNA合成 - DNA合成や複製を行う酵素に必要で、足りないと細胞再生周期、細胞の成長・分裂に影響します
⚫︎ 酸素を運ぶヘモグロビン生成 - めまいなど貧血症状が出ます
⚫︎ ミトコンドリア内でのATPエネルギー生成 - 足りないと冷え性や運動能力不足となります
⚫︎ 脳神経伝達物質生成 - メンタルヘルスに関係します
⚫︎ 抗酸化物質カタラーゼ生成 - 免疫力を高めます
⚫︎ 筋肉生成 - 足りないと筋肉生成が衰えます
⚫︎ 肌や髪・骨の元になるコラーゲン生成 - 足りないと肌や骨再生が衰えます
など、知られていない重要な代謝に関わります。隠れ貧血は鉄不足・鉄代謝の衰えのサインです!決して放って置かないようにしましょう。
貯蔵鉄 - フェリチンとは?
フェリチンとは何かを理解しましょう!

微量金属元素でミネラルに分類される栄養素の『鉄』をおよそ4,500個を包んだ高分子鉄タンパクのことです。
貯蔵鉄とも呼ばれ予備の鉄を蓄えます。フェリチンを調べると、体にどれくらい鉄の余裕があるか推定でき、鉄代謝不足による不調を知る大変重要な検査項目です。
フェリチンは全身に分布し、鉄を必要とする鉄需要が起きると、中の鉄はトランスフェリチンという別の鉄タンパクに載せ換え血中に放出し、最後に細胞に取り込まれ、細胞ごとの鉄代謝が行われます。
そのため、鉄を蓄えておくフェリチンの存在は極めて重要で、フェリチン不足は鉄代謝に必要な鉄量が不十分となり、これら代謝機能にダイレクトに影響し、不調や病態を引き起こします。
フェリチンと血液中の血清フェリチンは相関があり、正確にフェリチンを把握する最も有効な方法は血液フェリチン検査です。
貯蔵鉄を使う優先順位は? なぜ隠れ貧血になるのか?
フェリチンの鉄を使う最も優先は酸素を運ぶヘモグロビン代謝です。
なぜなら酸素を運べなくなると死ぬからです。

ヘモグロビン代謝が下がると、鉄をどんどんヘモグロビン生成に優先に使いフェリチンはほぼ空っぽになり、他の鉄代謝へも鉄が回らないため鉄代謝は滞り、朝起きられないなど隠れ貧血症状、不定愁訴症状、イライラや不安症・鬱などメンタル症状や肌荒れ、不妊などが出ます。
女性は毎月生理で鉄を失いますので、鉄不足になりやすく、貯蔵鉄であるフェリチンはいつも測って、いっぱいに補充しておく必要があるのです。
臨床検証 炎症・腫瘍がある時のフェリチン値分布
フェリチン値読み方と注意すべき事項
フェリチンが低値を示す病態は、鉄欠乏症しかありませんので、低値を示すと鉄欠乏は確定します※。
なお、低値とは最低基準値ではありません。基準値内であっても鉄欠乏の方は多くいます。ここに気をつけて下さい。
フェリチン値の分布と炎症や腫瘍がある場合のフェリチン値の分布
血清フェリチン値は悪性腫瘍や肝臓障害などの炎症で、貯蔵鉄量とは無関係に上昇します。
そのため、同時に体内炎症反応CRP検査は必須となります。
炎症反応がなければフェリチン値は確定します。
逆にCRP無しのフェリチン値は確定が得られず、フェリチン検査の意味は無いといえます。
「フェリチンの数値だけを見ることの危険性」
...つまり炎症やがん存在すると、フェリチンは貯蔵鉄を反映しない検査結果を示すことになります。
...フェリチンが300ng/dl以下であっても、炎症などが存在していることを疑う必要があるのです。(引用:最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 溝口徹医師薯
※ 大分大学医学部腫瘍・血液内科
身体やメンタルヘルスの不調はまず鉄・タンパク質不足を疑い、それには『自宅でフェリチン検査!』が役立ちます
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12項目検査:血清フェリチン、血清鉄 (Fe) 、AST (GOT)、ALT (GPT)、ALP、CRP、γ-GTP、中性脂肪 (TG)、総コレステロール、尿素窒素 (BUN)、尿酸 (UA)、総タンパク (TP)、アルブミン (Alb)

標準12項目検査キット オンライン会員価格11,920円(税込13,112円) 予備品利用12項目検査※※※オンライン会員価格 9,480円(税込10,428円)
※ 血清フェリチン値は炎症や悪性腫瘍があると貯蔵鉄量とは無関係に上昇します。同時に体内炎症反応CRP検査を行わないとフェリチン検査値は確定できません。
※※ 亜鉛代謝不足推定は成人でかつ肝臓系の疾患がない方となります
※※※ 予備品利用検査とは、最初に購入した検査キットに添付する予備品を使わなかった場合、次回の検査をその予備品を利用する検査のことです
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鉄欠乏を早期に発見するための検査項目である「フェリチン」についてご紹介しました。 疲れやすい、イライラしやすいなどがある場合、隠れ貧血である鉄欠乏の可能性があるかもしれません。 鉄不足になると、うつのような不調を招きやすくなるとも言われています。 また妊娠や胎児にも影響を及ぼします。