慢性疲労・なんとなく不調・原因不明の不定愁訴
慢性な不調や不定愁訴の原因が血液検査で見つからない理由
これら症状では最初に血液検査を行います。でも多くは原因は見つかりません。

これらの症状で疑われるのは鉄欠乏、自律神経失調、精神疾患、生活習慣の乱れなどがあるとされています。
そのためこれらの検査を行いますが、 原因のほとんどが鉄欠乏であるにも関わらず、鉄欠乏が見逃されている事実があります。
見逃される鉄欠乏
血液検査結果の基準値診断の課題
検査所の統計で作られ、臨床医療で診断の基準となる基準値とは何か、またそれに対し栄養素療法でのあるべき理想値との違いを理解し、貧血や鉄欠乏症はどのように診断されるのか、なぜ原因不明の体調不良と診断されるのかを理解することです。

なんとなく不調、動悸、めまい、朝起きられないなど、なんとなく不調を訴えると、鉄欠乏を疑い、血液検査を行います。
鉄欠乏とは臨床医療では貧血です。血中のヘモグロビン濃度や赤血球の大きさや割合から診断されます。
その診断指標は基準値と比較します。
基準値を下回ると貧血診断となりますが、基準値を満たしていると鉄欠乏では無いと判断されます。
その結果、不調は自室神経失調症や低血糖、肩のこり(頸肩腕症候群)や首のこり(頚性神経筋症候群)などを疑われ、様々な検査をしますが原因はわからず、原因の不定愁訴との診断となります。
原因不明なので対処は生活指導などとなり、また時にはメンタルを疑われ、心療内科診察を勧められます。
これが最初の原因不明の入り口となります。
慢性的な不調や不定愁訴で疑うべきは、貯蔵鉄不足!
貧血でない場合、次に疑うべきは貯蔵鉄不足・フェリチン不足
この画像は鉄欠乏の進行を5段階に現したものです。
右二つが貧血で、ヘモグロビンと赤血球数や体積で程度を決め、該当すると病名が決まり治療はされます。
問題は真ん中の二つです。前潜在性鉄欠乏と潜在性鉄欠乏とありますが、臨床医療である一般病院では貧血診断指標であるヘモグロビンも赤血球関係も基準値を満たしているため、異常なし(鉄欠乏は正常)と診断されます。
図の中で明らかに程度を表すのは貯蔵鉄量です。
これは血清フェリチンを測ると数値化できます。
異常なし(鉄欠乏は正常)と診断される原因はフェリチンを測らないからです。
なお、トランスフェリチン飽和率は、血清鉄値の不確定さが反映されてしまいますので、参考程度にしかならずフェリチンが最も適しています。
貯蔵鉄フェリチン検査
なぜフェリチン検査は必要?

フェリチンとは鉄不足に備えて鉄を蓄えておく貯蔵鉄のことです。
鉄はヘモグロビンだけでなく、全身での鉄代謝に必要なため、フェリチンから鉄を取り出して全身に運ばれます。
鉄が少なくなると、ヘモグロビン生成を最優先にしますので、貯蔵鉄量は減り続けます。ある程度減ると鉄欠乏症状が出ます。
これがなんとなく不調で、さらに貯蔵鉄が減り続けると慢性愁訴(だるい、眩暈、息切れ)となり、またメンタルの不調も出ます。
フェリチンを測るとどの程度貯蔵鉄が足りないかと、回復するための目標量も分かるのです。
基準値判断のワナ
基準値とは?
多くの臨床医療では、鉄欠乏のカットオフ値として指標とするのは、フェリチン値の基準値である12です。
ただし、30を下回ると症状が出るのは認められているにもかかわらず、12以上あれば以上無しの診断となります。
これが基準値の罠です。
ここで異常無しとなると、次の検査は自律神経失調症や他の症候群、最後には原因不明の不定愁訴、または精神科受診推奨となります。
比較すべきはフェリチン値の理想値
フェリチン値読み方と注意すべき事項
フェリチンが低値を示す病態は、鉄欠乏症しかありませんので、低値を示すと鉄欠乏は確定します。
それ以上の場合は、判断に当たって最も重要なのは、基準値ではなく、あるべき数値となる理想値と比較することです。
この二つは全く異なることを知っておく必要があります。
理想値、栄養素療法からの代謝を正常化する数値です。
性別、成長期、年齢、妊娠などの生理条件で異なります。
貧血と診断された場合の治療法は?

では、貧血と診断された場合の治療法は、一般的なのは鉄剤が処方され、それを服用することによって症状の改善につなげるケースです。
鉄剤は健康保険適応薬ですが、非ヘム鉄と呼ばれる鉄ですが、吸収効率が悪く、貧血は数週間で改善するとされています。
ヘモグロビン値は1~3ヶ月ほどの時間をかけて、基準値まで上がって行くのが特徴です。
フェリチン不足の場合の対処と注意点!
鉄サプリといつまで続けるか?
フェリチン不足となった場合は、鉄の補給ですが、基本は鉄を多く含む食材を食べることです。
ただし、食事で改善するためには数ヶ月〜数年が必要となります。
そのため、市販の鉄サプリを飲むのが効果が高い対処法となります。
吸収効率が高いヘム鉄サプリが適しています。
ただしフェリチンは、すぐにはあがらず、たとえヘモグロビンが基準値の範囲内になった時期から、さらに4ヶ月以上近くもの時間を要して、理想値を示すようになります。
このため鉄欠乏の対応は、血清フェリチン値が理想値に正常化したかどうかで終了とみなします。
ただし有経女性、妊婦、成長が著しい第二次性徴期(児童〜青春期)は鉄欠乏になりやすく、2〜4ヶ月ごとの定期的なフェリチン検査が望ましいと考えます。
なお、鉄サプの中には、キレート手法で製造された鉄サプリは、非常にはやくフェリチン値が上がり即効性はありますが、適正値であるかは2ヶ月程度で検査をお勧めします。
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